労働問題のクリティカルポイント

【システム3】

今日は、さっさと書き上げてしまいたいので、けっこうカンタンに書いてしまいたいと思います。


☆労働問題とは、何が「問題」なのか?


1.生存運動(「生きさせろ!」的な草の根運動
2.自己実現を妨げるシステムの排除(就労環境の改善を求む闘争)


今回書くのは、1です。2は、また機会があれば。


「日本の難点」という本では、この手当について、3つに分けている。


1.同一労働同一賃金を敷く
2.解雇の自由を認める
3.働けなくなった人向けの社会保険を中核としたセーフティネットを張る


1は、選挙で勝とうという視点からは、マニフェストに盛り込みにくいと思われます。要するに、正社員の賃金を下げることになるから。


経済的に余裕のない企業の多い中、正社員を基準に、非正社員の給料を上方修正することはほとんどありえないでしょうから。


2は、以前、解雇規制を厚労大臣が口にしていたようですが、余計に働き口が減るでしょう。以下、関連URL


http://www.j-cast.com/2009/03/21037797.html


3については、加入漏れを防ぐために、罰則規定を設けるとか?したらいいのかもしれません(適当な思いつきですが)。まあ、企業側は、いくらでも、うその申告をするかもしれませんが。


特に1は、政治のポピュリズム化と関わってくるのでしょうけど、政治家は人気を取らないと選挙で勝てないので、あまり嫌われることはいえません。だから、リベラルな制度を導入しようとしても、既得権益を守ろうとする多くの正規雇用の人々が反対するでしょう。


では、政治のポピュリズム化は、なぜ起こるのか?民主主義という制度自体が、政治家を信頼しない仕組みだからかと。


国民が、政策を選択する力を養うための、自然とまともな(=証拠にも度づく)議論するための条件をどう整えたらいいのか。


マスメディアが、重箱の隅をつつくような報道ばかりするのではなく、論点整理のために力を注ぐことが大事かもしれませんね。


マスメディアが整理しないなら、識者に耳を傾けることが必要になってくるかもしれませんが、半径三メートルにしか興味がないような人々が増殖している現状では、難しいのかもしれない。


それに関する本(大前研一氏)を今度読もうかな。というわけで、さーと書いてしまいました。